ビセイインコの蔵之介くんは生まれつき嘴のかみ合わせが逆でした(下嘴が前に出る状態)そのせいか、小鳥屋さんで他の兄弟たちとは少し離れたところにいた蔵之介くん。その姿がとても気になりお迎えすることになりました。そのまま放っておくと食事が出来なくなるので2週間に1度病院にいって嘴を切ってもらいました。通院が生活の一部になるほど飼い主さまも蔵之介くん自身も大変であったと思うのですが、日々の遊びの中でボール遊びやアイススティック運びなどのたくさんの芸を覚えてくれたそうです(*´˘`*)
嘴が逆なため、自分で毛づくろいが上手にできないこともありました。そんな時は飼い主さまが代わって毛づくろいをしてあげたそうです。毛づくろいし損ねた筆毛がチョロっと残っているところが蔵之介くんのチャームポイントだと思っていた飼い主さま。蔵之介くんのフィギュアにも1,2本の筆毛を再現してくださいとご依頼がありました。
飼い主様がお仕事から帰って「蔵ちゃんただいま、いい子にしてた?」と聞くと おれ、めっちゃいい子にしてたよ!( º∀º )と見つめてくれた蔵之介くん。天国へ旅立って、そのやり取りがなくなってしまいましたが、蔵之介くんのフィギュアをお迎えすることで再び声が届きやすくなるかもしれないとアトリエにご依頼下さいました。蔵之介くんとの思い出を大切に抱きながらも前を向いてゆかれる飼い主様の支えに少しでもなれればと願いをこめて制作させていただきました。